11月29日(水)9時30分~12時30分

みんなのキッチンにて

内容 
第1部 認知症当事者が認知症と生きていくまで 研究発表:武田万樹さん(ロクマル会員)
第2部 認知症サポーター養成講座 お話:認知症キャラバン・メイト

ロクマル世代(50代60代)が知っておきたいこと、関心のあることとして認知症をテーマに交流会を開催しました。ロクマル会員の貴重な研究発表、認知症サポーター養成講座の2部構成です。キャンセル待ちが出るほどで、関心の高さを実感しました。

第1部 認知症当事者が認知症と生きていくまで

講師
研究発表 武田万樹さん(ロクマル会員)

武田さんは50代の頃、認知症の実母を介護し看取りました。認知症発症後は人間がもって生まれた本来の骨格が見えてきます。介護は葛藤が多い一方、知的資産を得た良い経験だったと語ります。老年学を学ぶきっかけにもなりました。

若年性認知症の世界的シンボル、ブライデンさんのこと

60歳未満で発症する若年性認知症。情報が少なく対応も遅れがちだと言います。そんな中、認知症政策はどうあるべきかなど国内外に発信しているのが46歳で認知症を発症、政府の要職についていたオーストラリアのクリスティーンブライデンさん(現在72歳)。講演を行ったり多数本も出版。50歳で再婚、「できることは奪わないでできないことは支援していく」と語る最高のケアーパートナーと出会ったことで人生が輝きを増します。

10名の認知症当事者にインタビュー

若年性認知症当事者10名にインタビューを行った武田さん。
発症は、物忘れや名前と顔が一致しないなど、職場で見つけるられることが多いそうです、自分でおかしいと気づきながら、職を失う不安からなかなか受診しないケースも。認知症と診断されてからは、急激な変化の宿命が待っています。孤独と絶望、身体的変化、近隣との人間関係や対処法の模索、社会のレッテル…。認知症の着ぐるみを身にまとい専門医さえ自分に話しかけてくれないつらさ。人間の尊厳がなくなっていくのです。

第2の人生の出発

トンネルから抜け出すため藁をもすがる思いで出口を見つけます。社会制度や当事者同士、家族会との出会いがきっかけとなります。本との出会いもその一つ。インタビューをしたほとんどの方がクリスティーンさんの本を読んでいたそうです。
認知症とともに生きていくという覚悟、この境地に達すると第2の人生としての出発です。今を生き、この病気だからできることを模索します。地域に発信したり、認知症の方への力になりたいとの思いがわきでてくるのです。

私たちができること

武田さんは最後に「私たちができることは認知症の差別や偏見をなくすこと。老化現象を受け入れ、認知症は他人事ではないと認識することです。今認知症に悩んでいる人の声を原点に、一緒に暮らしやすい地域をつくろうではありませんか」と締めくくりました。

ここでしばしリフレッシュタイム!

ブルーライトヨコハマ体操

地域ケアプラザ大西さんの音頭で筋力アップの体操です。横浜にちなんだ「ブルーライト横浜」の軽快な曲に合わせてグ~パ~と身体をほぐしリラックス。
和やかな雰囲気の中、第2部が始まりました。

第2部 認知症サポーター養成講座

お話:認知症キャラバン・メイト
〇認知症の基礎、予防と早期発見
〇認知症の方への正しい対応の仕方

かかりつけ医に相談しよう

新栄地域ケアプラザ地域包括センター藤田さんが解説。認知症サポーター養成講座「みんなで学ぶ認知症」の冊子をもとに、認知症の種類や症状について学びあいました。
あれっと思ってから1年以上して受診する人が3割以上とのこと。認知症は早期診断、早期治療が大事。「内科医の先生でも簡単な検査を行える場合もあるので、まずはかかりつけ医に相談しましょう」とアドバイスをいただきました。

感情に訴える対応を

グルーブホーム「ちとせ」の徳永さんより、認知症の方への対応についてお話を伺いました。ポイントは認知症の方の不安な気持により沿うこと、物事を伝える時は説得するのでは納得を引き出すことが大事。認知症の方の行動の裏側の気持を理解しケアすることで徘徊などの重い症状を軽減できるとのことでした。

■ 寸劇:道に迷っている高齢女性。さて、どのように声をかけたらいいの?

寸劇

認知症の方への対応について、まずは悪い例の寸劇を見てグループで話し合いました。
強引に交番に連れていくのはなく、110番をして警察官がくるのを待つのが安全な方法ではないかとの意見がでました。続いて模範対応の寸劇。驚かせず、相手と目線を合わせて穏やかに話しかけましょうと接し方についても具体的なお話がありました。

グループディスカッション

認知症サポーターの印 オレンジリング!

オレンジリング

講座を受けた証としてオレンジリングが配られました。「これ、何?」と聞かれたら、認知症サポーターは地域で暮らす認知症の方やその家族を見守る応援者であることを伝え、地域でサポーターの輪を広げていきましょう。

ランチと交流タイム

ランチ
冬瓜と豚肉のカレー風あんかけ 旬の野菜がはいったスープなど地場野菜たっぷりのメニュー。
交流会の感想を話したり自己紹介をしあったり。皆さん楽しげに召し上がっていました。

食事が落ち着いた後は、参加者の自己紹介や質問タイム。認知症の方の生き方についての質問に対し、「認知症の方は過去も未来もない。明日はわからない。今を生きている」という武田さんの言葉が印象的でした。

介護に関わった経験も含め人生経験豊富なロクマル世代が、学んだことを行動にしていくこと、他の人にも伝えていくことで、地域の力になれるようにしていきたいですね。