主催:NPO法人ロクマル
後援:横浜市政策局、(公益財団法人)横浜市男女共同参画推進協会
会場:アートフォーラムあざみ野セミナールーム

イベントチラシ2018年10月28日(日)11:00〜15:00

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会場全体

 長年の積み重ねを経て今に至るまでの歩みを女性たちが語りました。各ブースでは、50代からの人材に期待する求人10社(うち家事代行4社)と資格紹介5社が出展。「働く」の相談コーナーでは、就活プロによる悩みや迷いの個別相談に人気がありました。

(体験談1) 伝説の家政婦として、作りおきのレシピ本発行

家事代行サービス会社勤務  友澤寿子さん

友澤さんトーク

 家庭の味を届ける友澤さんは、みんなに感謝されることでやりがいがあると充実した毎日です。依頼は安全な食事を子どもに食べさせたいという共働きの家族が多いそうです。これからの時代、一人暮らしや高齢者の需要が増えていく業界です。

ロクマルの求人フェアで家事代行の仕事と出会った

 給食産業で栄養士として働いた後、料理教室を主宰するかたわら、求人フェアで家事代行会社のタスカジに出会って再就職。料理専門のハウスキーパーとして活躍中です。ここでの仕事は自分の都合に合わせてスケジュールを組み、3時間で8〜12品の料理を作ること。依頼される料理は離乳食やパーティ料理、減塩食とさまざまで、利用者さんをサポートしたいという友澤さんの思いが込められます。手作り料理はその人のためにだけ作る家庭の味が求められます。

今どきの家事支援は、さまざまなことに挑戦できる

 友澤さんはおいしい料理を依頼される話題の家政婦としてテレビやネット、新聞・雑誌で取り上げられるようになり、ついにレシピ本が発行されました。コトさんこと友澤さんの本は『タスカジ公認 伝説の家政婦 Kotoさんのかしこい作りおき』。アイデアと役立つ豆知識が満載です。今後の夢はもっと勉強して楽しんで働くこと。これからも共働き家庭をサポートしていきます。

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(体験談2) 64歳で起業 観光客向け絵巻寿司

 
絵巻寿司検定協会 会長  中矢千賀子さん

中矢さんトーク

 「おいしいものを子どもに作ってあげたらみんなの心が温まる、親にゆとりがないことで子どもにつらい思いをさせたくない」、そんな気持ちから中矢さんは夢のある絵巻寿司を巻き続けています。

好きが講じて伝えたい熱い思いが生まれた

 2009年より「巻き寿司教室ぐるり」を主宰。横浜ビジネスグランプリ2016にて「ようこそ横浜へ!観光客向け絵巻寿司教室」を発表し、女性起業家賞を受賞しました。同年に絵巻寿司検定協会を設立。指導実績のべ10,000名以上。それを機に、起業して取締役社長になりました。子育ての時期は夫の仕事を手伝っていて多忙の日々。子どもに寂しい思いをさせていたそうです。そんな時には、晩ご飯にコスモスを巻いて食べてもらおうかな、うさぎを巻くなら次は亀、と童話の世界が広がりました。孫に作ってあげたいおばあちゃんに教えていた頃は、それほど長く続くとは思わなかったそうです。当時を思い出し、自分も未熟のときから始めて成長していったという中矢さん。打ち込めるものを継続して積み上げていくことです。

家族の協力があって、世界に伝統文化を発信できる

 家族の理解でここまで続けられたと語る中矢さん。家族を巻き込んでしまうことでみんなの喜びに変わっていきます。今は息子が事業を手伝ってくれ、ホームページや広告媒体が充実、複雑でむずかしい絵柄に若者が反応してくれるようになりました。最近驚いたことは巻きすがない家が多いこと。巻き寿司は家で作るものから外で買う時代になったのでしょうか。巻きすが復活すると家庭のなかに笑顔が戻ってくるはず。子どもたちには「おいしい味の記憶」が大切ですと中矢さんは熱く語ってくれました。

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(体験談3) アイデアを形に。商品開発につなげるまで

アイデア・パーク代表  北村ゆかさん

北村さんトーク

 幼い頃からアイデアを形にすることが楽しかった北村さん。好きなことには自ら動くことを心がけています。リコーダー用演奏補助シール「ふえピタ®」の開発・商品化は、小さな子どものほかに障害のある方や高齢者にも喜ばれているそうです。       

なぜ「ふえピタ®」を考案したのか

 「ふえピタ」は、息子がリコーダーをうまく吹けないと苦労していたことからスタートし、演奏する楽しさを感じてほしいという思いから生まれたと語る北村さん。楕円形のシールを笛穴に貼ることでつかみやすくなり滑りにくく音漏れ防止になるという補助シールです。商品化に至るまでにはアイデアを試作し、さらにパッケージデザインから宣伝・販路までクリアしなければいけない苦労が多い世界ですが、一歩踏み出してチャレンジし続ける北村さんです。

日常のアイデアが各種の受賞につながった

 美術系専門学校卒業後、ユニットバスメーカーにて滑り止めのデザインを担当。また、店舗設計会社では什器や家具のデザインを経験しました。現在中学生と小学生の男の子の母親として多忙の中、「もう少しこうしたら便利になるのに、ここにこれがほしい、ここが不便」といった日常の不便さから試作品を作り出している毎日です。北村さんのアイデアは多数のメディアで紹介され、2016年横浜ビジネスグランプリ女性起業家賞ファイナリストの実績があります。

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(就活トーク) ロクマルからの就活ポイント

キャリアコンサルタント  二見 忍さん

二見さんトーク
 
 就活プロのアドバイスは大きく雇用情勢、就活の進め方、あきらめないことの3つです。二見さん(ロクマル会員)は53歳で産業カウンセラー、70歳で国家資格のキャリアカウンセラーを取得しました。専業主婦を経て定年までは民間企業で仕事をし、現在も週4日区役所でフルタイム勤務中。

雇用情勢を知ること:今まで通りにはいかない

 50代以上の求人は厳しい現実があります。あるハローワークの有効求人倍率は1.98倍、パートに限ると2.2倍という数字があります。求人はあるのですがなかなか職が決まらない。これは求める職種が違うからです。この現実をどう突破するかです。シニア世代の場合、これまでのキャリアを続けることは難しいということです。まずは一人で考えないで相談すること。職業訓練を受けて自信をもつこと。各種制度を利用すること。一歩踏み出す勇気が必要です。

就職活動の進め方:すぐに結論を出さない

 外に出て足で稼いで情報を得ることです。近隣では、横浜市就職サポートセンターやシニアジョブスタイルかながわ、港北区生きがい就労支援スポット等で相談に乗ってくれます。職選びでは人と比べずに、今もっている能力に磨きをかけ、若い人にはない社会人力をアピールすることです。社会人力とは経験から培われる気配りやコミュニケーション能力です。

あきらめないこと:視点は柔軟に多角的に

 なぜ働くか。そこをはっきりさせることも必要です。有言実行で、まわりの人に伝えることで協力が得られる場合もあるでしょう。そして、小さな目標をクリアしていくことで自信がつき達成感が得られます。さらに、期限をイメージすると逆算して行動できます。せっかく今日この場所にいるので、求人ブースで情報を得て帰ってほしいと語る二見さん。希望する仕事ではないけど、これってどんな仕事か、どんな人に働いてもらいたいかなどを情報収集。新たな分野にも挑戦してほしいとトークを締めてくれました。

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(パネルディスカッション)
  学び直し塾受講生のネットワークから生まれた取り組みの紹介

パネルディスカッション

 2018年5月から7月にかけて実施した「女性のための学び直し塾」1期生が受講後のこれからを語りました。

算数脳トレ教室 講師  福岡八重子さん

 折り紙で箱を作ったり立方体をつなげてパズルのように入れ込んだりと、算数のおもしろさがわかる講座です。集中して自分で考えて頭を使うことは生きる力につながります。教員を退職後、何かをやってみたいと学び直し塾を受講。いつまでも社会と接点をもって仕事を続けていきたという思いがあります。自分がいた世界だけでなく別の世界も知りたいと語る福岡さんです。

整理清掃で家事代行  西山ゆきなさん

 掃除が大好きな西山さんはその腕を活かして家事代行を楽しんでいます。自宅近くの病院で清掃の仕事をしていた西山さんは、子どもが高校に入学する機にフルタイムで働きたいと、個人宅に伺う家事代行をスタートさせました。学び直し塾を受講したのは、引き出しがたくさんあれば知識が増えもっと幅広く働けるのではと思ったから。整理術では多くのスキルを学んだそうです。

メイクボランティア  越前はるよさん  徳富やすよさん

 新たな体験や経験をしたいと学び直し塾に入塾した仲間と高齢者メイクを始めました。メイクボランティア名は「チームプラチナ」。メイクを学んで自分たちも相手も輝きたいというネーミングです。メイクの色選びで話がはずみ、高齢者に喜んでもらうことで自分たちも変わったそうです。ボランティアは相互の関係で成り立つことがわかりました。

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(「学び直し塾」修了生による元気が出るメイク体験)

メイク体験

 ポイントメイク3点(アイシャドウ、チーク、リップ)を希望者14名が体験しました。チームリーダー中澤弘子さん(ロクマル会員)の「お顔をお貸し下さい。ナチュラルメイクのコツをお伝えしたい」というコメントからメイクがスタート。仕上がりが楽しみというワクワク感が会場に広がりました。

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(「働く」の相談コーナー)

相談コーナー

 キャリアコンサルタントや産業カウンセラーの資格を取得した就活のプロが1人20分間の相談に応じました。みんなのキッチン「ロクマルカフェ」でも相談コーナーがスタートするそうです。

■「学び直し塾」の活動紹介ブース:学びから実践へ

学び直し塾の活動紹介ブース

 ロクマルからの「働き」につながる「学び直し塾」1期生によるこれからの挑戦を紹介するコーナーです。修了生の中には、みんなのキッチンの調理・接客で活躍し起業に向けて準備中の人、資格取得のステップに向かう人など多数。
写真16 学び直し塾

■10社の求人ブース:50代60代ならではの力を発揮できる

求人ブース

1クルミ保育園
 *保育士、保育補助(資格不要)、調理補助(資格不要)、環境整備
2株式会社日本アメニティライフ協会
 *介護事業所を運営。介護、看護、厨房スタッフなど
3Dr.関塾 北山田校
 *新規開校の塾講師の募集。意欲があれば未経験でもOK
4株式会社うぇるねす
 *マンション管理員代行。マンションの受付やコンシェルジュも募集
5NPO 法人W.Coれもんばーむ、円(まどか)
 *調理・調理補助、身体介護、食事介助などを募集
6めーぷる保育園・もあな保育園
 *朝の準備、夕方の掃除、保育補助など。
7株式会社ライフケア・きぼう
 *有料職業紹介所の家政婦・ヘルパー業務
8ねこの手メイドサービス株式会社
 *週1回1時間からシフト制の家事代行サービス
9株式会社ベアーズ
 *家事代行サービス。研修あり、完全希望シフト制
10株式会社タスカジ
 *料理や整理収納のスキルや資格を活かしたい方

■5つの資格紹介ブース:ますますニーズが高まるスキルを磨く

資格紹介ブース
1一般社団法人 日本整理収納協会
*整理収納清掃コーディネーター。整理収納起業。生前整理・遺品整理 
2NPO法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会
 *FBの知識は就職・結婚から老後の資金計画、相続などに役立つ
3NPO日本パーソナルカラー協会
 *色彩検定パーソナルカラー検定の紹介。デモンストレーション
4日本産業カウンセラー協会 神奈川支部
 *産業カウンセラーやキャリアコンサルタントの資格取得
5絵巻寿司検定協会
 *地方創成や海外からの旅行者向けなど、女性が起業などで活躍できる

◇ロクマル世代の住まいをサポート 一般社団法人 WHAIS
 *住まいのリフォーム、カフェに改装など、暮らしと働く環境をお手伝い

  ◇◇◇

 「働き」につながる盛りだくさんの応援プログラム。じっくり巡る参加者の手応えが感じられた1日でした。50代60代からは柔軟に働くことです。楽しさ最優先の贅沢な働き方もあるけれど、老後資金を稼ぐという切実なロクマルも多いはず。急がずにあきらめずに、それぞれの事情をどうすり合わせていくか。まずは一歩踏み出しましょう。