ロクマルの目線でレポートします

ロクマル世代の働き方の選択肢の一つとして、インターネットを媒介にした働き方があります。すでに手作り品販売サイトを利用している方もいるかもしれませんが、多くのロクマル世代は関心があっても実際の活用は躊躇していのでは? ITが得意なわけではありませんが、ロクマル世代を代表して体験してみました。ロクマルの目線でレポートします。

勇気を出してクラウドソーシングのサイトに登録

ITが得意ではないので、サイトに登録することさえ勇気が必要でした。安全なのか、始め方は、注意すべきことは、登録する会社はどこがいいのかなど、わからないことだらけで、とにかく不安でした。情報収集はネットから。でも調べても結局よくわからないし、それならやった方が早いと思って、ロクマルライター養成スクールで学んでいたこともあり、ライティングに特化したサイトを試すことしました。回りに相談できる相手がいないので、とても心細くて仕方なかったですね。

初仕事はテキスト入力

登録したサイトには、いくつか仕事のメニューがありました。その中で一番簡単なテキスト入力にトライしました。画面に表示される住所や名前等を入力するだけなので、キーボード入力ができれば誰でもできます。ときどき地名や名前など難しい漢字がありましたが、勘を働かせると結構読めてクイズ感覚で楽しめました。報酬は気絶するくらい低いのですが、タッチタイピングの練習のつもりでやっていたのであまり気になりませんでした。

リサーチの仕事も

アンケートの回答です。ほとんどが記述も必要で、〇〇字以上など条件があります。アンケートのテーマは幅広く、私は料理や掃除などの家事や食品、美容、ガーデニングなど身近なものを中心に回答しました。中には終活やお葬式などのアンケートもあって、その時点で気づいていなかったことを考える機会をもらったこともありました。

慣れたところでライティングの仕事に挑戦

仕事一覧の中から書けそうなテーマを選びます。ライターの目線や文章のスタイル、段落数、指定参考サイトなど細かな指示があります。選んだテーマは仕事経験のある分野のコラムだったのですが、記憶は正しいか、情報は古くないかなどいろいろ調べなければならず、時間制限もあって結構大変でした。集中して作業できる時間と環境が必要です。制限時間内に仕上げられないと、それまで入力していたものがすべて消えてしまいます。記事の出来によっては不採用になることもあります。私は両方経験しました。その時には凹みます。

他の会社にも登録して比較

ライティング以外の仕事も試したほうがいいのではと思い、さらに2社に登録しました。この2社と最初の1社ではサイトの作りが全く異なり、はじめは複雑に感じて戸惑いました。この2社はユーザー専用のサイト上に、ユーザー名(ペンネームで良い)やプロフィール、評価が公開されます。プロフィールをどこまで充実させるかは本人の自由。ちなみに私は年齢と性別、簡単な職歴、趣味程度しか入れませんでした。これを見たクライアントがスカウトしてきます。

クイズ問題の作成など面白そうな仕事も

新たな2社は仕事の分野を限定していません。私は初心者なので、安全そうなタスク作業をいくつかやってみました。クライアントの職種が多岐にわたるので面白いものもあります。例えばクイズ問題の作成やAI開発のための資料収集など。これまで縁のなかった世界だったので、新鮮に感じられました。他にも興味深い内容のものがありましたが数はそう多くなく、また早い者勝ちなので、すぐ募集件数の上限に達してしまいます。仕事を検索したタイミングで良い仕事が見つかるかどうかは「運」みたいなもの。「今日の運勢は?」なんて感じで検索していました。

体験してみて、わかったことや感じたこと

まず時間について。仕事を検索するのに結構な時間がかかります。また募集時に作業時間の目安が表示されていますが、その時間で終わらないことがほとんど。簡単そうと思って始めた仕事に半日以上かかったこともあります。だからこそ興味の持てる仕事を選びたいと思いました。

次に報酬。サイト使用料・消費税・振り込み手数料などが報酬から引かれます。安価な案件が多いので、収入だけが目的なら他の選択肢を探したほうが良いかも知れません。
たくさんの仕事の中には怪しげな案件や不快な案件もあります。クライアントの評価を確認して、安全と思える仕事だけをやりました。高い報酬に引かれて欲を出すのは禁物です。また実力とかけ離れた仕事には手をださないことも重要だと思います。

報酬はほんの僅かなものが多いのですが、楽しむことに重点を置く方や隙間の時間を利用したい方で、かつクラウドソーシングに関心のある方なら試してみる価値は十分にあると思います。