NPO設立1周年 感謝! ロクマルサミット2018 
人生100年時代だからこそ。
60歳からは、新たな働き方でワクワクを!

2018年3月21日(祝日・水)13:00〜16:15
会場:かながわ県民センター ホール(横浜駅西口徒歩4分)
主催:NPO法人ロクマル
後援:横浜市政策局 (公財)横浜市男女共同参画推進協会
協力:株式会社LIXIL

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雪の日
横浜で開催されたサミットは、あいにくの雪降る春分の日。とはいえ、今日は見逃せない!とばかりに170名を超える参加者が集う盛会となりました。

受付

おみくじ
81歳でシニア向けゲームアプリ「hinadan(ひな壇)」を開発して一躍「時の人」となった若宮正子さん。講演では、新しい世界を知ることで変化していった自身の生き方を語りました。サミット後半はロクマルクィーンの表彰式と若宮さんも参加した分科会。みんなで引いた「ロクマル特製おみくじ」も好評でした。

講演会

世界最高齢ゲームアプリ開発者 まーちゃんの
〜60代からの人生をますます楽しくしよう!!〜
まーちゃんこと若宮正子さん(藤沢在住)のパソコンを通しての経験談に人生を学びました。

若宮さん
BGMが流れる中、さっそうと若宮さん登場。軽妙な語りに入田直子さん(元NHKおはよう日本リポーター)の司会にも熱が入りました。

ロクマル時代のまーちゃんヒストリー

若宮さんの講演
1935年4月生まれでまもなく83歳。銀行職員として働き、定年退職後に当時は高額だったパソコンを購入して独学したそうです。母親の介護で外出しにくい60代、人と繋がりたいとチャットでおしゃべりする毎日だったとのこと。

パソコン通信を通していろいろな世界を知る楽しみが広がった若宮さんは、「閉ざされた空間から広い世界に連れていってくれた。まるでパソコンに翼をもらったようだった」と当時を振り返りました。
その頃に立ち上げたネット上の老人会「メロウ倶楽部」は今も健在で、生活情報の共有が盛んに行われています。

10年後に母親が100歳で亡くなった後、パソコンの楽しさを同世代に伝えたいと自宅でパソコンサロンを始めました。

エクセルアートの創始者としての顔もある

パソコンを学ぶなかでシニアが楽しめる教材がないと感じた若宮さんは、表計算ソフト「エクセル」でデザインするエクセルアートを考案しました。色を塗って楽しんだりグラデーションでふくらみ感を表現したり、立体デザインも可能な教材で、エクセルアートで作ったうちわは評判になりました。

シニア向けゲームアプリで世界にブレイク

若宮さんは、iPhonee(アイフォン)用のアプリ「hinadan(ひな壇)」を開発し、世界中に話題となりました。
6月にはアップル社から世界開発者会議に招待され、アップル最高経営責任者とも面会。
今年2月には国連で基調講演を英語でおこったそうです。

「hinadan」はひな人形を正しい位置に飾るというゲームで、現在、個人開発アプリとして異例のダウンロード数8万件を達成。
若宮さんのアプリが拡散したのは、高齢者や身体の不自由な人も楽しめ、日本の伝統を後世に伝えられるゲームだから。

2017年9月には、シニア世代にICT(情報通信技術)を広める活躍が認められ、政府が進める「人生100年時代構想会議」の有識者議員にも起用されました。

開発当時、シニアが楽しめるアプリがないならば自分で作ったらという声に押されて独学したこと、そして、多くの人の手助けがあってカタチになったことをつけ加えました。

創造的でありたい。創造は人間らしさ

講演会全体
人工知能(AI)の時代が来るといっても、人工知能にはできない人間的な活動があります。だからこそ私は創造的でありたいのですと語る若宮さん。

人生100年構想は主に教育のコンセプトが変わるというものです。これからは自分で情報を集めて判断し、自分の作品を創る教育になるはずです。
学校ではプログラミングが必修となります。知識を使う力や表現する力が要求されるのです。
各人に役立つアプリは机の前に座っているだけでは発想できないし、他人を思いやる気持ちも必要になります。

自立した人間でなければ人間力はもてない

人間力は人として力強く生きていくための総合力であり、世界的視野で主体的に考えて行動する力です。

これからの時代を生きるには、多くのリアルな人間と接触すること、リアルな自然体験をすること、自分で計画して実行すること、そして、たくさん失敗することです。

人間力を養うには、固定観念を捨てて柔軟性をもったほうがいろいろなことが見えてくるのかもしれません。説得力のある若宮さんの語りでした。

若宮さんと参加者の質問タイム

質問タイム
ステージから降りて同じ目線で対応する若宮さん。謙虚さと思いやりが感じられました。会場からの質問とアドバイスをいくつか紹介しましょう。

*インターネット社会に抵抗感をもつシニア世代への対応は。
→副作用ばかりではなく役に立ついい情報を伝えることが大切では。

*人と接するときの心構えや声かけ、注意点は。
→私はすごいことは何もしていません。いいことをプラスの方向にもっていきたいと思っているだけ。
また、「らしさ」という透明な硝子の網を思い切って取り除いたり、枠を広げてみると気持ちが楽になると思います。誰かに何かを言われそうな時は言わせておけばいいと思うのです。
そのためには、「こうあるべき」から脱出すること。そのコツはわからないけれど、自分の場合は友だち運がよかったこともあります。

*第4次産業革命への不安。
→あるモノがなくなっても性質の異なるモノが出てきます。働く形は違っても性質が異なる形で残っていくのでは。人間のパターンは変わらないと思います。

初代ロクマルクイーン表彰式

 
ロクマルクイーンの誕生
2018ロクマルクィーン本日決定! 横浜市在住の島津直子さん(66歳)の頑張りにNPOから表彰状とお手製の冠が贈られました。

島津直子さんはWワークの傍ら英語通訳ボランティアで語学力を鍛え、オリンピックに向けてさらに勉強し、通訳ガイドをめざします。

1周年記念冊子「ロクマル」本日刊行

ロクマル冊子
60代を最高の時期にするためのヒントがこの一冊に! 
参加された皆さんにお配りした記念冊子には活動報告とこれからの取り組み、そして役立つ情報が盛りだくさん。この冊子はロクマルライター養成スクール修了生とともに作成・編集されたものです。壇上で紹介された修了生の代表として中澤弘子さん(75歳)からは、「取材でステキな方々と出会い楽しい経験でした」と一言をもらいました。

分科会:体験談を聞きながら語り合う

分科会
6つのテーマは、
「定年男子のためのセカンドライフ〜地域で新たな仕事を創る〜」
「女性のための学び直し〜自分の可能性を引き出す資格に挑戦〜」
「ロクマルからは地域で働く〜60代からの就職状況は?〜」
「小さな経験を活かして行動しよう〜一歩踏み出して自身につなげる〜」
「ロクマルまでの準備〜プレロクマル時代に自分への投資をしよう〜」
「イケてるナナマル〜70代好きな仕事への想いもひとしお〜」

交流を深めて見えてきたキーワードは、地域貢献、人とのつながり、家族のサポート、そして、この場で自分から発信するチャンスをもらったという貴重な体験。

80代の女性からは、近い将来自分をどうおさめていくかを気に留めながら働き続けていただければ、厚みのある生き方ができるのでは」。人生の先輩からの貴重なアドバイスです。

最後に、NPO有澤理事長より一言。
「こうしなければ、こうすべき」という決まりはありません。何がやりたいかが重要で、多様な働き方をどうイメージするかは人それぞれです。

60代からは新たな仕事で豊かな生活を送る、100年人生を幸せに!」。今後につなげる結びの挨拶で閉会となりました。

             ◇◇◇

若宮正子さんはロクマル時代から介護を経験しながらも多いに楽しみ、学び合い、時代の変化を見極める柔軟な生き方をしてきました。
「私が変わったのではなく時代が変わった」と言い切るハチマルまーちゃんのモノの見方がグローバル! 私たちも柔軟さをもって一歩踏み出そう! 分科会で語り合う仲間の姿からも新たなステージが見えていると感じました。