杖の輪談義レポート

このレポートは、都筑区の市民ライター養成講座を受講したライター鈴木麻衣子さんが担当しました

杖についての輪談義。総勢10人ほどで自己紹介から始まった。

杖に関心あるメンバー

妊娠を終えた娘から杖をもらった。買ってみたけど使ってない。膝関節が弱く杖を使っている。持ってないがそのうちに欲しいなどが参加の理由だった。

筆者は90歳の父の代わりに参加したと話すと「私90代よ」と何人かの声がした。みなさん明るく笑顔が素敵。

杖を使うための準備とその歩行方法

杖アドバイザー、福祉用具専門家の今川さんから説明があった。杖の長さは腰の大転子の高さに合わせ、長すぎても短すぎても危ない。上るとき、降りるときは、それぞれ先に出す足は異なる。下を見ず、前方を見て前かがみにならないように。杖を選ぶにも、使うにも知識と訓練が必要。

歩くときは杖を一歩前に出してつき、弱いほうの足を先に出す。そしてもう片方の足を出してそろえる。階段を上るときはまず杖を一段上につく、次に丈夫な足を上げる。そしてもう片方の足を上げてそろえる。下りは、下に一段杖をつき、弱いほうの足を下げる。そして丈夫な足を下げてそろえる。家で練習して、慣れてから外で使いたい。

杖を使わないためには?

腰痛や膝の痛みで杖を持つ人が多い。できるだけ杖を持たないためには普段から運動を続けることが重要。股関節の柔軟性をアップする運動、骨盤を安定させる運動などが良いそう。両手にポールを持って歩く、ポールウオーキングも姿勢が良くなり、血流が促進されて良いとのこと。自分の体とその目的に合わせてちょうど良いものを、杖も運動も選びたい。

杖を持つタイミングは?

いつから杖を使うべきか?ふらつき、めまいがあり、転倒の恐れがある場合は使ったほうが良いそうだ。持っていると気持ちも安心、バスや電車で席を譲ってもらえる。周りの人が気づいてくれるのもありがたい。

ステッキと呼んだら楽しいかも?

マジシャンが使うステッキ、登山用のピッケル、礼装の帽子とセットの杖、さらに仏教では遍路丈、キリスト教で高位聖職者は杖を持つ。実は医療、高齢者用以外にも杖はよく目にする。最近はカラフルで、デザインも様々、伸縮するものもある。

いっそステッキと呼び、笑顔で互いにアイコンタクトし、サポートし合うのはいかがだろうか?明るい今日のメンバーを見て思った。