2020年10月24日

横浜市を理解するための3つの特徴

1.横浜市の人口は375万人。日本の人口では第1位。大阪市よりも多い。

2.市民がオープンで自由な風土と市民自治の意識が高いと言われている。その理由は、武士や貴族が作った城下町からの発展ではなく、横浜は港を中心に、若い商人が集まってできた町だから。

3.人口規模に比べて産業集積が薄いことが課題。通勤、通学などで東京へ流出している。

未来に向けて横浜が抱える3つの課題は?

1.高齢化そして人口減少

 理想的なベッドタウンとして、多く人が移り住み人口が増えてきた。しかし、現在はその世代も高齢化が進み、全体としては人口が減り始め、少子高齢化が進んでいる。

2.東京の侵略

 30~40代の働き盛りの人口が東京へ流出している。

3.自然災害の頻発、甚大化

 温暖化などの気候変動で風水害も日常化してきた。横浜は危機的状況だそうだ。

21世紀前半の現在の大きな変化、地域活動の担い手不足

未婚の女性、働き続ける女性が増えることで、女性による地域活動の余裕がなくなってきている。

また高齢者が生涯現役で働き続ける社会構造になり、地域活動の後継者不足も課題。今の時代にあった活動を考える機会と捉えたい。

コロナ危機をどう乗り越える?

人口減少と超高齢化社会が進むなか、税収の減少、社会保障費が見込まれる。地域社会の課題解決は行政だけでは追い付かず、公民連携の取り組みが必要となるだろう。

コロナによって、課題はさらにあぶり出されつつある。社会的孤立を深める単身高齢者、イベントや会合の中止によって機能不全に陥る地域ボランティア活動、深刻な経済的打撃を受けた生活サービス産業。

それを乗り越えるための3つの方向性が示された。

○家族や地域社会の自助、共助に依存しない単身高齢者や生活困窮者に対するセーフティネットの再構築

○オンラインによる会議やイベントなど、ICT環境の整備を地域活動の基本インフラとして位置付ける

○ウィズコロナを前提とした生活サービス産業を創出

受講生の質問から

これから最も伸びる注目の分野は何ですか?との質問には、日本社会全体の基幹産業になりつつある「医療介護分野」との回答だった。

受講して

時代の変化による問題点に気付かされた。それは日本の多くの都市が共通に持つ問題点でもあると思う。 横浜が港町として発展してきたように、地元に働く場所があり収入を得て、自治意識や市民の誇りがある街は理想的だと思う。地元が元気になるために自分ができる事はなんだろう、と考える機会となった。