●2019年6月15日(土) 学び直し塾必修科目4

講師 稲葉瀧文氏(ビジネスプロデューサー)

講師の体験をふんだんに盛り込んだコミュニケーション力アップの講座。学生向けの講義で話す2~3回分のエッセンスをぎゅっと1回に集約した内容です。

受講生からは、たくさん学んだことをどう取り入れていったらよいかの質問が。「まずは講義内容を整理してみて。分かった部分、分からなかった部分、もっと知りたい部分に分類してみると次のステップがみえてきます」

コミュニケーションは場の設定から始まっている

講座の日は雨の予報ということで、講座で使うPowerPointの資料にも、ご自身がプロデュースした「雨音はショパンの調べ」を仕込んでスタート(これも場づくりの一つ)。 小林麻美に歌を、ユーミンには作詞を承諾してもらうために、交渉場所として選んだレストランは、二人が出入していた某有名店。共通の価値観や時代背景、感じ方があると相手との距離感が縮まるというコミュニケーション心理のおかげで場が盛り上がり、交渉は成功。コミュニケーションには場の設定が大事というイントロ部分は、華麗な体験談で始まりました。

情報だけだと薄っぺら。実際に体験して感じてこそ、コミュニケーションの内容に厚みが出る

音楽プロデューサーとして仕事をしてきた稲葉さんですが、音楽の勉強はしたことがないと言います。その勉強法は独特で、音楽の現場にいる様々な立場の人の行動を、実際に観察してすべて書きだして身につける、まさに体験型の学びです。 知らないことがあったら奥まで調べる。生きた情報を得るために人と会う。必要とあらば海外にも飛んで行く。たくさんの実体験の積み重ねが、相手に働きかけるコミュニケーションにつながっていったといいます。

実践してみよう。コミュニケーション能力をアップする5つの方法

1第一印象は大事

・第一印象は後々まで続くことを肝に命じて。
・目を見よう。本気かどうかわかる。 
・声のトーンはソの音(少し高め)がよい。

2聞き上手に

・聞くってどういうこと? 問い直してみよう。

・傾聴のレベルを上げよう。自分にフォーカスしている状態から、相手にフォーカス(前のめりになってもっと話を聞きたい)、相手と周囲にフォーカスして雰囲気を読み取れるように。聴覚も視覚も働かせて聞くこと。

3質問上手に

3つの質問で相手のモチベーションを上げる。〇具体的には?  〇もっと詳しく 〇それで全部?ほかには?

信頼関係を

 相手の心が開くのはどこかな? 共通点をみつけること。

5盛り上げる

 経験・遊んだことをストック。盛り上がれる話題を蓄積しておく。