今回対象の家事力は調理です。調理の仕事といっても働き方や働く場所はいろいろ。老人ホームと保育園で食事サービスを提供している2社に、そこでの働き方や家事を仕事にする心構え、ロクマル世代に期待することなどをお話しいただきました。
■2017年6月14日 13時~15時
会場:みんなのキッチン
協力企業: ●NPO法人W.Coれもんばーむ ●株式会社ミールケア
食に関する家事力を総合的に生かせ、仲間づくりのできる働き方
(NPO法人W.Coれもんばーむ 理事の友森さん、大井さん)
有料老人ホームの食事づくりを請け負うNPO法人です。みんなが運営スタッフという立場で、仕入れから調理、経理まで全てにかかわるので、食に関する総合的な家事力を発揮できます。定年は自分次第。18年前の設立時のメンバーも70 代の今も現役で活躍中とか。仲間がいるから長く続けてこられたそうです。365日3度の食事を任されている責任のある仕事だけに、信頼できる仲間の存在は大きく、働く上で重視したいポイントだと思います。
献立にスタッフの得意料理を取り入れることも。自慢の料理が入居者さんに喜んでもらえたら、仕事の遣り甲斐にも繋がりますね。
50代、60代の皆さんに、若いスタッフを育てて欲しい
(株式会社ミールケア 事業部長の傳田さん)
関東圏250カ所の幼稚園・保育園に食育給食を提供している企業です。調理を仕事にするとは、命を預かる仕事だという心構えを持つこと。家事と仕事の違いは、衛生管理の徹底。アレルギーに対する食材の管理も徹底しており、衛生講習などの社内研修体制も整っているそうです。働く側は体調管理を心がけることが大事。仕事は調理専門、洗い専門など得意な分野を担当します。
若い社員の中には挨拶が苦手な人も多いとか。50代、60代の方にそんな若いスタッフを育ててほしいとのこと。ロクマル世代のコミュニケーション力が評価されたようで嬉しく思いました。同社が力を入れている食育活動の場でも、ロクマル世代ならではの経験や知識が役立つかも知れませんね。
(レポート:ライター養成スクール受講生 S.T.)