2020年12月5日(土)

年金制度はわかりにくい。なぜならその制度は古く、厚生年金制度はできてから80年、国民年金は60年、その二つが合体して基礎年金になって40年が経つ。まるで増改築を繰り返した古い山の中の温泉旅館のようなもの、結果わかりにくい!週刊誌のお得情報はその人に関係ないこともある。自分のことだけ知ればいいんですよ!と始まりました。

高齢者の家計状況

無職高齢者の世帯収入のうち、年金は9割以上占めます。年金を知ることは生活設計の大きな知恵になります。不足は夫婦で4万円、単身世帯でも3.5万以上。貯金取り崩すしかないので収入を増やすのは重要です。

老後の自分の年金

知る方法は

1)年金事務所 自分の記録を確実にとることができる。職員に質問もできるし、働く、年金の繰り下げた場合などシミュレーションができます。

2)ねんきんネット 24時間利用可能で、シミュレーションも可能です。

3)ねんきん定期便 年一回届く(ハガキ)で年金の見込み額がわかります。35,45,59歳の時にはA4判の詳細が来ます。

 定期便には厚生年金基金は載っていないので確認は年金事務所で確認できます。厚生年金の※標準報酬月額(実際の給与額ではない、等級)。
※標準賞与額(同)、保険料納付額などがわかります。

60歳以降の働き方と年金

特別支給の老齢厚生年金は女性と男性でもらえる年齢が違い、繰り下げはないのでもらいます。 年金をもらいながらの働き方には4つあり

1)個人事業主 請負
2)パートタイム 厚生年金に加入しない
3)フルタイム
4)パートタイム 厚生年金加入する

今後、パートタイムの社会保険加入条件が緩和されて増える予定です。

また在職老齢年金とは総報酬月額相当額と基本年金月額の合計が65歳未満28万円、65歳以上は47万円以上で年金の一部または全部がもらえなくなることをいいます(2年後には65歳未満も47万円になる予定。厚生年金は70歳以降は払わなくてもよい)。

年金と雇用保険

失業保険をもらっていると年金はもらえないのですが、失業保険は自己都合だと3か月は出ません。年金と両方もらえないこともあります(事後清算あり)。65歳以上は年金と雇用保険の調整はありません。

高年齢雇用継続給付金は60歳で退職後も働き続ける時に給与が下がる人に給付されます。

年金の請求手続き

支給開始前3か月前に送られてきます。注意は請求手続きは誕生日以降でないと受け付けないので、早めに年金事務所に行って必要書類や記入について聞いて準備しておくといいでしょう。

質問「年金事務所は今、どんな感じですか?」

回答は、 

今はコロナもあるので予約したほうが良いです。予約ダイヤルもありますが、年金事務所、相談センターへ直接行って予約もできます(予約時には基礎年金番号が必要)。年金事務所へは何回行ってもよいし、年金記録はカルテのようなものなので、社労士にも聞けます。想定できることは準備しておきましょう。

講座を聞いて

短い時間に難しい年金のお話を分かりやすく説明頂きました。定期便の見かた、用語、年金事務所のことは大変参考になりました。退職後働くなど不明点があれば、週刊誌の情報や勝手な思い込みではなくしっかり確認しましょう。年金は難しい!でも、自分事です。ひるまずに聞ける勇気が出ました。田口先生有難うございました。