ロクマルサミット2019レポート

ロクマルサミット 講演会

女性の老後は65歳から30年
女性たち、30年間を思いっきり生きようじゃないか!
3月2日 アートフォーラムあざみ野にて開催

⇒ ロクマルサミット2019 イベント内容はこちら

満員御礼、大盛況の中で終了しました。

1部 樋口恵子さんによる基調講演

ロクマルサミット 講演会

これからの高齢女性~15年後ビンボーバーさんが大量に!?

NPO法人高齢社会をよくする女性の会理事長として、印象的な言葉をもって、安心して人生を全うできる社会構築を提言し続けている樋口恵子さん。ロクマルをクロマルと勘違い。「黒丸さんという人が始めたのかしらと思った」というユーモアで会場を沸かせてスタートした。

高齢女性の多くがBB(ビンボーバーさん)に

「BBとは、かのブリジットバルドーではなくビンボーバーさんのこと」。樋口さんが日本の高齢女性の貧しさについて話すと、ウソでしょーの声が飛び交うという。なぜBBに陥いるのか。理由は多くの高齢女性の収入が基礎年金のみだから。月にして約65,000円。「老いてビックリ、女の年金の少なさですよ」
夫婦で暮らしている分には企業で働き続けた夫の年金の多さでBB現象は見えにくいが、女性がひとりの暮らしになるとBBを実感することになる。「収入の100%が年金という高齢者は多い。年金の多寡が貧富を分けるのです」

女性の就労を奪うすべり台

正規雇用で仕事を続けて来れた人は厚生年金が上乗せになりBBは免れる可能性が高い。ところが女性の一生には就労の機会を奪う「滑り台」がいくつも待ち受けている。出産、夫の転勤、親の介護、高齢者となれば仕事がない(最近は変わってきたが)などなど。「女は貧乏に生まれてきたのではない。女の一生を生きて貧乏に落ち込むのだ」ヴォーボワールの言葉を借りた、ぴったりの指摘に参加者が思わず頷く。

BBBでHB(ハッピーバーさん)になる

高齢女性は日本最大の人口の塊。もし大勢のBB(ビンボーバーさん)が生活保護が必要となれは社会が立ち行かない。そこでBBB (ビンボーバーさん防止作戦)。女性の一生が就労から滑り落ちないような、実効性のある制度や仕組みを求めていくことが必要となる。「制度が変われば社会の意識も変わります。私たちは100年型人生を自覚して生きる初めての人たち。100年生きても安心な社会にしていくために力を尽くす義務がある。変だなと思うことは声を挙げて世の中を変える力にしていこう」
高齢者の就労については、「地産地消の仕事を」。地域で必要とされるサービスに目を向けていく。家族などの血縁者で助け合うだけでなく、地域で助け合い支え合う働き方。「そのためには勉強してください。知識もスキルも社会常識も」「人生100年なら60代はまだ10分の6。社会の重荷になったら大変、私の就労が社会を救うという自覚を持って!」

参加者は90名。全員が、86歳の樋口さんからの力強いメッセージを受け取りました。

アンケートの一部をご紹介します

〇日本の高齢女性が置かれた状況を改めて客観的にとらえることができた。女性活躍など現役世代にスポットが当たりがちだが、男女ともに生涯現役で活躍できることの重要さを認識した。
〇高齢女性の貧困を解消するには、勉強し、働くこと。勇気をいただきました。
〇人生100年時代、恐れるばかりではなく、自分たちの手でよりよい社会にしていける可能性もあると知った。

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樋口さんのメッセージにもあるように、世界に先駆けて到来する100歳社会を豊かに生き切るに必要なのは、学びです。私たちロクマルも50代60代からの「働き」につながる学び直しに力を入れ、塾を開校しています。

5月からのスタートを前に説明会を開催します。一期生の体験談、講師紹介などを予定。
詳細は以下をご覧ください。

「女性のための学び直し塾 2期」説明会